個人情報保護

最近は企業の個人情報の取り扱いが厳格になってきています。その影響が思わぬところにきました。

ユーザ登録しているある企業から、毎年年賀状が送られてきていまして、結構楽しみにしていたのですが、登録された個人情報を利用して年賀状を送るということが登録時の確認事項になかったため、トラブルを避けて今年は見送るということでした。後日、個人情報の利用目的についての確認を取るようです。
今年は年賀状が来ないのは何か寂しいし、年賀状くらいでそこまで神経質にらなくても…とも思うのですが、やっぱり文句を言う人もいるのでしょう。実際にそういう例もあります。目的外の『年賀状』に個人情報を使うのだから、他の目的にも使うかも…と考える方もいるでしょうし。
ただ、昨今の個人情報保護の流れは、過敏すぎるところがあります。よくある例としては、学校などの連絡網が作れないとか卒業アルバムに住所を掲載できないとか聞きます。個人情報は出さなければ漏れない、というのは確かなのですが、出すべきところに出さないと社会で身動き取れない場面が出てきます。
そういえば、災害時にあちこちの病院に搬送された被災者の搬送先が、病院側が情報提供を拒んだために確認できないというのもありましたね。
問題なのは、以前は社会は性善説で動いている場面が多かったのですが、最近は性悪説で考えざるをえない場面が増えていることでしょう。先の連絡網や卒業アルバムについても、それらの名簿を売買する輩がいるために流出してしまう、そのために個人情報の提供そのものを渋ってしまうという状況です。
個人情報について言うと、情報売買の取り締まり、罰則の強化しかないのかなあ…
それよりも殺伐としてきた現代社会の問題点が根本にあると思います。インターネットやTVゲームもその負の側面の要因でしょう。