2年半程前に、子供たちの成長記録を残そうとビデオカメラを購入しました。
ところが、ビデオカメラ内蔵のハードディスクは120GB。ずっとカメラに保存したままというわけにもいきません。
いつも、まずはHDDレコーダに転送して保存してテレビで観ています。また、それは別に凪パパPCにも転送しています。
そうしていくうちに、今度はHDDレコーダの容量(1TB)もギリギリになってきますので、レコーダの方は削除していくことになります。
なお、ビデオカメラはSONY HDR-XR500Vで、ファイル形式はAVCHD(拡張子.m2ts)です。
Windows Media PlayerにもDLNAサーバ機能があるのですが、
・動画を観たい時にわざわざ2Fの凪パパPCの電源を入れるのは面倒
・ドメイン構成のため、Windows7のホームグループ共有の設定が難しい(何とかなりましたが)
・動画のサムネイルが表示されないので、日付と時刻によるファイル名でしか動画が識別できない
上記の理由のため、却下。
我が家のテレビ(SONY KDL-40W5)はせっかくDLNA対応しているのだから、使わない手はないと、ここしばらく、家ではずっと、自宅サーバにDLNAサーバ機能を持たせることを調査、試行錯誤していました。で、先程、ようやく完了しました。
まず、動画ファイルですが、凪パパPCのハードディスク内のデータは、リアルタイムでサーバにバックアップが取られています。
フリーのDLNAサーバソフト「MEDIATOMB」で、このバックアップのフォルダを公開設定しました。
(ちなみに、同じくフリーのminiDLNAでは、パッケージをインストールて基本設定のみで、テレビで再生できたのですが、サムネイルが表示されないので、却下しました。)
いろいろ試行錯誤したので、完全な方法はわからなくなっていますが、KDL-40W5はDLNAクライアントとしては一筋縄ではいかず、ソースコードにパッチを当ててからRPMパッケージを作成する必要がありました。
分かる人には分かると思いますので、概要だけ。自宅サーバはFedora16です。
[必要なファイル]
mediatomb-0.12.1.tar.gz (本体です)
mediatomb-0.12.1.bravia_support.0.1.patch (SONY Bravia対応パッチです)
mediatomb-0.12.1-gcc46.patch (これを適用しないとビルドに失敗します)
mediatomb-0.12.1.tonewjs.patch (同上)
fix_libav_0.7_support.patch (同上)
[必要なパッケージ]
ffmpeg
ffmpeg-libs
ffmpeg-devel
ffmpegthumbnailer
ffmpegthumbnailer-devel
他にも、ビルド時に不足しているパッケージがあれば適宜yumでインストール
パッチの適用方法やRPMパッケージ作成方法は、標準的な方法ですので割愛します。
検索でここに辿り着くくらいの方なら、これだけでもわかるでしょう。
あとは、主な設定ファイルの修正ポイントは、
[/etc/mediatomb.conf]
#MT_INTERFACE=”NOT_SET”
↓
MT_INTERFACE=”eth0″ (インタフェース名は環境に合わせてください)
[/etc/mediatomb/config.xml]
↓
↓
内に追加 mediatomb
↓
↓
内に追加
UTF-8
CP932
内に追加
概ね、こんなところです。m2tsのmap情報を悩んで、とりあえす動画再生ができたWindows Media Playerや、やはりフリーのDLNAサーバソフトであるminiDLNAのデータをキャプチャして調べたりしました。
あとは、MEDIATOMBの管理画面から、動画が保存されているフォルダを公開設定するだけです。この辺もMEDIATOMBの基本的な操作ですので割愛。
これで、リビングで過去に撮りだめた動画をいつでもサムネイル付きで観ることができるようになりました。
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